”ゲンバ男子“のチカラで、山県市を元気でおしゃれで魅力ある街に!/藤岡功さん株式会社藤岡木工所代表

株式会社藤岡木工所藤岡功さんは祖父が創業し父親が経営する現会社に入社しました。木工所のこれからを考え、オーダーキッチンをつくることにしました。時代の変化に合わせなくてはならない難しさ、そんな中苦労をした時期もありましたが、ついてきてくれる社員と一緒に頑張ってきた藤岡さんの目指すのは「おしゃれな街」をつくること。その想いをお伺いしました。

「家具のようなキッチン」で一歩前へ

スタイリッシュなオフィスの隣にあるF-FURNITURE藤岡木工所の作業場。整然とした現場では、若い職人のみなさんが黙々と作業しています。追及する「家具のようなキッチン」のために、木目の表情を重視。世界中から木材を調達しています。家具をつくるときにできる端材は、カッティングボードや皿などに加工し大事に活用しています。

「作業場はまだまだ片付いていません、もっと整理整頓していきたいです」と話すのは社長の藤岡功さん。その細やかな配慮から、藤岡さんの仕事に対する真摯な姿勢を感じられます。藤岡木工所が北欧風の家具を製作していることから、一昨年(2015年)の社員旅行の行き先はデンマークだったそう。スタッフのみなさんに「北欧を知ってもらうには、北欧に実際に行ってもらうことが大切」だと藤岡さんが考えたからです。

藤岡さんは地元の工業高校を卒業後、建築関連会社で数年間、サラリーマンとして勤めました。発注者から土木・建築工事を一式で請け負い、工事全体をとりまとめていたそうです。その後、祖父が創業し、父親が経営する現在の会社に入社。尊敬する父の背中を見ながら修行する中、下請けだけではやっていけないと感じたそうです。「造作家具もつくりましたが、価格競争下で自社が生き残るために何をすべきか悩み、メーカーとして自立しなければ」と思い至ったそうです。そして、“木工所のこれから”を考えた結果、オーダーキッチンを手掛けることに。時代の変化に合わせなくてはならない難しさを経験し、苦労した時期もあったそうですが、ついてきてくれる社員と一緒に奮闘してきました。

製造業だからこそできるイベント

藤岡木工所では業態を変えた時から、「木工を知ってもらうためのイベント」を開催しています。製造業が自らイベントを企画・開催し、集客をすることはあまりありませんが、多くのお客様が足を運んでくれるようになり、現在も継続して行っているそう。

家具を作るベテランスタッフの指導で、端材からカッティングボードを作ったり、著名な料理研究家を招いて料理教室を催したりと、企画は多種多様。このようなイベントで藤岡木工所を知ってもらえたことで、東海地区を中心とする多くのお客様から、オーダーキッチンの注文を受けることができました。さらに、キッチン以外でも、ベッドなどの家具をオーダーで請け負うこともあり、生活の広い範囲でお客様を支えています。

「岐阜県全体にいえますが、山県市には腕のいい職人や作家が多く住んでいます。“ゲンバ男子”と呼ばれる、製造業や建築業で作業着姿で働く若い職人たちを大事にしたいし、注目してもらえるようにしたい。山県市を元気でおしゃれな、魅力ある街にすることで、若い職人や作家が自信をもって地元で仕事ができる」と、藤岡さんは言います。藤岡さんは、イベントを通じてお客様とのつながりを持ちながら、地元山県市の未来も見つめています。

地域を幸せにする「トナリノオカ」

藤岡さんは、地域へ貢献したいという思いを実現するために、藤岡木工所のとなりに六百坪の敷地を購入しました。「一緒に見てみませんか?本当に隣なんです」との言葉を受けて、一緒に外に出ると、そこは川に面し、緑にあふれる高台の丘。スタッフ全員で植えた芝生が一面に茂る中、中古のコンテナが並んでいます。コンテナにはペイントを施したり、木の窓枠をつけたり、創意工夫。内装工事をスタッフが中心となって行ったそうです。

この場所についた名前は、「トナリノオカ」。カフェのほか、地域交流や作家の発表の場、スタッフが使えるイベントスペースとなっています。「これまでこの地で仕事ができたのも地域のみなさんのおかげです。少しずつ恩返しをしていきたい」と藤岡さんは語ります。

今、少しづつではありますが、藤岡さんの「山県市を元気でおしゃれな街にする」という夢が着実に進んでいます。きっとこれも、藤岡さんの飾らない人柄と「人が好き!スタッフが好き!みんな輝いて欲しい!」という、あふれる人間愛が、多くの人を惹きつけるからでしょう。

「今年のテーマは愛と夢です。お客様に愛、スタッフに愛、そしてスタッフはお客様に愛を繋いでいく。それが私の夢!」と笑顔いっぱいに話す藤岡さんの姿が印象的でした。

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